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[T87]

  • 2012-06-16

[T88] まとめtyaiました【第32軍司令部壕説明版の「慰安婦」 削除に抗議し、早急な復活を求める要請書】

沖縄県知事      仲井真 弘多様沖縄県環境生活部部長 下地  寛 様第32軍司令部壕説明版の「慰安婦」削除に抗議し、早急な復活を求める要請書             

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第32軍司令部壕説明版の「慰安婦」 削除に抗議し、早急な復活を求める要請書

沖縄県知事      仲井真 弘多様
沖縄県環境生活部部長 下地  寛 様


第32軍司令部壕説明版の「慰安婦」
削除に抗議し、早急な復活を求める要請書

                                      2012年6月13日 
                          「慰安婦」問題解決オール連帯ネットワーク

  私たちは、2007年結成以来、研究者・弁護士・市民すべてが連帯して日本軍「慰安婦」問題解決のために活動している市民団体(賛同人約300名、賛同団体約40余で構成)です。
また、「慰霊の日」が近付いてきました。沖縄に犠牲を強いた戦争を想起し、平和への決意を新たにするとともに、司令部壕の説明板表記の件に関して、過去の事実を隠蔽することなく戦争の実相を未来に正しく継承する観点から、「慰安婦」その他の記述の復活を強く要求します。
  ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  沖縄県は、第32軍司令部壕の説明板設置検討委員会の作成した説明文案から、「慰安婦」や「住民虐殺」を削除し、3月23日に説明板を設置した。
「慰安婦」部分に関して言えば、検討委員会の原案「…総勢1000人余の将兵や県出身の軍属・学徒・女性軍属・慰安婦などが雑居していました。」から「慰安婦」の存在が消されたのである。 

専門家からなる検討委員会は、「慰安婦」や「住民虐殺」の記述は「検討委員会設置要綱」第1条にいう「沖縄戦の実相を語る重要な戦跡や平和教育・学習の場として活用するため…」という趣旨に則り、沖縄戦の実相に迫るものとして盛り込んだと説明している。一方、県は削除の理由を、県内外から「事実と違う」「証言は捏造」などのメールや電話等の抗議が82件あったため再度検証し、当時壕にいた男性の「韓国女性はいたが、慰安婦とは関係ないでしょうね」という証言等を確認したとし、片方だけの意見を採用できないと削除を決めたという。下地部長は「できる限り検証を行ったが、司令部壕においては確証を得られなかった」と述べている。(沖縄タイムズ)

県は「確証がもてない」と言うが、県の調査は不十分であり、多くの資料等により、壕内に「慰安婦」がいた確証が存在する。

例えば、「洞窟内には、また別種に女性の一群がいた。参謀室から遠く離れた第6坑道には、はるばる内地から渡来し、長堂の偕行社に勤務していた芸者十数名と辻町の料亭若藤の遊女十数名が収容されていた」と『沖縄決戦 高級参謀の手記』(八原博通著)に記されている。
また、軍資料である「第32軍司令部日々命令綴り」の、球軍日々命令の五月十日には、司令部壕内の女性たちに対する糸満市与座へ撤退命令がある。女性75人を4つの団に分け、各団には、○○(個人名)以下何名という人数と職務、所属を記し、各出発時間と出発場所が記されている。第一梯団・第二梯団は20名と16名で、筆生(筆写)・打字手(タイピスト)・雑使などという職務と、幕僚部及び軍医部、管理部という所属が明記されている。一方、第三梯団は26名、職務欄は空白で、所属は若藤及病院である。第四梯団は13名で、やはり職務は記入がなく、所属は偕行社とある。
以上の二つの記録からでも、壕内には、若藤楼と偕行社の女性たちがいたことは明白な事実である。

しかし、若藤楼の女性たちが「慰安婦」ではないと考えたい人もいる。4・22シンポジウムにおいて、「この軍命令の中に明記されている料亭「若藤」楼は慰安所なのか」という質問が出たのに対し、村上委員は「若藤楼は軍命で『玉倶楽部』という民営の慰安所になった」と明確に答えている(沖縄タイムズ)。 さらに、長勇参謀長の特務員で、将校用の慰安の施設である偕行社をつくった大迫亘氏によれば、「玉倶楽部で軍の慰安のために働いた若藤楼の人達は、全員管理部で炊事を担当し、…」とある。[注:続けて、若藤楼の二人の女性が高級将校二人の愛人(専属)であったとの記述がある。]

他の記録もあるが、上記の証言や記録資料を見ただけでも、沖縄戦のために「慰安婦」として軍に協力させられていた女性たちが、司令部壕の中に存在していたのは明白な事実である。そこから日本軍の戦争の実相・本質の一面をうかがい知ることができる。

県は、「できる限り検証した」とは言うものの、検討委員会を無視し、肝心の旧日本軍の資料や米側の公文書、他の資料の調査は行わず、平和祈念資料館などの映像証言、一部の新聞などごく限られた資料に基づいて削除を決めている。削除の「根拠」を挙げず、日本軍や民間人の「御霊の尊厳をおとしめる」「犠牲者の名誉のためにも許されない」といった思惑による抗議に対し、まずは専門家である検討委員会や女性研究者たちに協力を求め、「事実」を明確にして、県として史実に基づいた対応を取るべきではなかったか。ずさんというより意図的な削除と言わざるを得ない。

特定の事実(記憶)を消去し、都合のよい歴史を継承することの危険性は私たちがすでに周知のことである。たとえ、負の歴史であっても、二度と同じことを繰り返さないためには、まず第一にその事実を真摯に認めることである。今年度使用の全ての中学歴史教科書から「慰安婦」記述が消された状況の中で、さらに、沖縄で「慰安婦」の存在を消し去ることは、「慰安婦」被害者たちの「名誉の回復にとって許されない!」ことである。戦争を知らない若い世代が増えるにつけ、戦争の実相をありのままに記憶し継承して、平和と女性の人権教育の一環として役立つよう、県は、早急に検討委員会等と協議し、司令部壕の説明板から削除された「慰安婦」を復活させることを強く要求する。
  
                    「慰安婦」問題解決オール連帯ネットワーク
                     事務局連絡先:新宿区高田馬場3-13-1-B1
                            ピースボート気付
                       

  (追伸:この要請に対して誠意ある回答をお願いします)     
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